135周年記念事業報告
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16 The Doshisha was founded in 1875; we celebrate our 135th anniversary. 同志社創立記念日である11月29日(月)午前7時から、若王子山頂にある同志社共葬墓地において、早天祈祷会を執り行いました。 国際高等学校聖歌隊キリエによる招きの讃美、山本真司宗教センター主任の司式により始まった早天祈祷会は、古市剛国際中学校・高等学校長の「Traveling Onward」と題した奨励により、底冷えのする足元に勇気を与えられるものでした。真の旅人新島襄の足跡を辿りつつ、これまでの同志社の歴史を顧み、新しい一歩への希望を一同で祈りのうちに心に留めました。 この若王子山頂の同志社共葬墓地には、1890年創立者新島襄が葬られて以来、山本覚馬やデイヴィスをはじめ同志社にゆかりのある関係者や教職員などが埋葬されています。同志社に多大な貢献をいただいた故人に対して、参列に加わった人々から永遠の眠りに向けて祈りが捧げられました。 現在に至るまで、創立者新島襄の傍らには、新島の志を共有した人、その志を受け継いだ人、同志社の教育に生涯にわたって情熱を注いだ人、そして彼らが愛した家族、多くの人々が眠っています。 今日に至る135年の歴史は、このような数多くの同志社人の手で創られてきました。一人ひとりを大切にした新島は、「知識あり、品行あり、自ら立ち、自ら治むるの人民」の育成に心血を注ぎ、終生、人を活かし、人に活かされたひとりの人間でもありました。時を経て、その精神が受け継がれている現在、ここ同志社墓地は、同志社人の「終着点」であり、また、同時に「始発点」でもあり続けています。 今年は創立135周年という節目の年であったためか、この秋一番の冷たい早朝にも関わらず、364名の同志が集まりました。卒業生や教職員よりも、生徒、学生の参加が多く、新島襄の志と祈りが受け継がれていく勢いを熱く感じる早天祈祷会でした。 ◆創立135周年記念式 【日時】 2010年11月29日(月)9時 【場所】 神学館礼拝堂 11月29日(月)午前9時から、「同志社創立135周年記念式」を大学神学館礼拝堂において執り行いました。 「同志社設立の始末」を加賀裕郎女子大学長が朗読し、参列者一同が同志社創立135年の歴史に思いを馳せ、その後の大谷総長の式辞では、同志社建学の理念の一つである国際主義が新たなステージへと向かって、国際主義教育の現代的実質化がはかられるなど、時代の要請に即した改革が学園全体で進んでおり、同志社が今後更なる飛躍を遂げるためには、良心教育の中身を現代的に問い直し、良心教育を同志社ブランドとして社会に一層アピールすることが大切であると述べられました。

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