7月29日、福島県から西日本に避難されている方々に対して、福島県と本法人との包括協定に基づき、「八重ゆかりの地ツアー」を開催しました。
まず、創立者新島襄とその妻、八重にまつわるエピソードを交えた講演をお聞きいただきました。襄と八重の出会いや夫妻の生活の様子等を資料や写真をもとに、ご紹介しました。そのうえで、2人の私邸であった新島旧邸を見学いただきました。
新島旧邸には、当時としては画期的なセントラルヒーティングが設置されており、椅子やテーブルが並ぶ洋風の趣の居間、応接間があり、土間のないダイニング・キッチンが特色です。そのキッチンで、ワッフルベーカーを使ってワッフルを焼いていた八重や、新島が使った机が当時のままある書斎では、学生たちが図書室のように自由に使っていた様子が目に浮かび、当時の空気感を感じ取っていただけたのではないかと思います。
その後、希望者の方々には大学キャンパスツアーにご参加いただきました。
今出川キャンパスにある5棟の重要文化財(クラーク記念館、同志社礼拝堂、彰栄館、有終館、ハリス理化学館)のほか、日本の大学で最大級のラーニング・コモンズ等、建物の由来やエピソードなどをまじえ、同志社の学生ガイドがご案内しました。参加者からは、伝統的な建物の歴史と、最新設備を使って学生たちが集いながら勉強をしている姿に感心したとの感想が寄せられました。
今後も、福島県から西日本に避難されている方々に対して、「八重ゆかりの地ツアー」にご招待することを検討してまいります。
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