2月12日、学校法人同志社は校友会東京支部の後援を得て、東京都千代田区にある学士会館敷地内の「同志社創立者新島襄生誕之地」碑前にて、新島先生の生誕を記念して碑前祭を開催した。当日は、学校関係者、首都圏の校友・同窓ら約70名が参加して行われた。
式典は北幸史法人事務部長の司会で讃美歌の斉唱に始まった。続いて、村田晃嗣大学長から「新島が生まれた171年前は、幕末の激動の時代でございました。新島先生が生まれたこの土地は、いまや学士会館になっております。学士会館は東京大学を始めとする旧制の帝国大学の卒業生の方々の同窓の集まりの建物でございます。私学同志社を作った新島が学士会館の一角で生まれたことは歴史の皮肉であろうと思います。しかしながら、市民の手による人民のための大学を作る、そういう大きな志を立てて、私どもの同志社を創ったという新島の思いを改めて確認したいと思います。」と式辞を述べられた。
続いて、卒業生を代表して、児玉正之校友会東京支部長から、「171年前この地で、新島先生はお生まれになりました。アメリカそしてヨーロッパ、そして日本に帰って大学の設立、さらには日本全国を交通機関がない中、回られた。その思い、意思、情熱は、寒梅の歌に現れていると思います。「真理は寒梅の似し。敢えて風雪を侵して開く」今日、生誕の地で、新島先生のご誕生をお祝いし、そして、もう一度良心教育の原点に立ちかえって、その思いを新たにしていきたいと思っております。」と祝辞があった。
その後、村田大学長と児玉支部長が献花を行い式典は滞りなく終了した。
終了後、学士会館内に会場を移し、校友会東京支部主催の「午餐会」が催された。
午餐会では、児玉支部長に続いて、村田大学長の挨拶の後、昭和40年11月に「同志社創立90周年記念として」銘板を寄贈いただいた錦町三丁目町会、錦華小学校、小川小学校を代表して、前田智彦町会長が祝辞を述べられた。今後、地元との連携を強め、生誕171年の記念日を、様々な史実で彩られた新島先生に想いを馳せた。 |