3月9日(日)ガリレアかめおかにおいて亀岡市等の主催により第13回「生涯学習賞」贈呈式が行われ、学校法人同志社大谷實総長が第13回生涯学習大賞「石田梅岩賞」を受賞した。
生涯学習大賞「石田梅岩賞」は、亀岡市が長年にわたり生涯学習の調査・研究活動に成果を上げ、生涯学習の振興に著しく貢献し、実践をしている個人(団体)を対象に贈呈されている。大谷総長は犯罪被害者とその家族の人権擁護について、被害者や被告人などの人権強化とのバランスの取れた取り組みの必要性を積極的に訴え、理論面のみならず実践面でも勢力的に活躍し、その永年に亘る人権擁護に関する功績を評価され、このたびの受賞となった。
贈呈式・記念式典終了後は、大谷総長による受賞記念講演が行われた。大谷総長は、生い立ちから同志社大学への入学、そして学生時代での経験について触れられ、学生時代に入った教会関係の研究会がきっかけで人生や人権ということについて、考えるようになったと話された。
続いて、犯罪被害者支援について関心を持った経緯、犯罪被害者支援制度が整っていたイギリスに留学して勉強したこと、そして、帰国後の活動と日本において犯罪被害者支援制度が整っていく過程をわかりやすく、かつ熱を入れて説明された。
最後に、理事長を担っている京都犯罪被害者支援センターについて説明され、ボランティアの方々には大変精神的にも辛い仕事を担って頂いているが、その活動のもとになっているのは聖書の言葉である「受けるよりは与えるほうが幸せである」という考えであることを述べられ、講演を締めくくられた。
講演後、活発に質疑応答が行われ、犯罪被害者支援の必要性と問題点についてもやりとりが行われた。当日は市民等約150名の参加があり、各参加者にとっては犯罪被害者支援制度を考える良い機会となった。 |