本年度より発足した法人内連携指導者制度の第1号のラグビーで、U-15カテゴリー第1回目の練習会が、8月31日、同志社香里中高グラウンドで開催されました。
この日参加したのは、同志社中学32名、同志社香里中学34名の2、3年生ほぼ全員。1年生は香里中学のお世話でグラウンド脇での合同練習となりました。
秋の雲が漂うようになったとはいえ、まだまだ残暑厳しいため、練習会は朝9時にスタート。軽く体をほぐした後、ボールを回してのハンドリング練習で体を温め、背筋と首筋の負荷トレーニングの後、コンタクト局面での基本的なスキルのおさらいをしました。
2人一組で、ボール・キャッチの後、真っ直ぐ走って肩を当て、相手タックルを切りながら3歩ドライヴしてラックにし、ダウンボールは相手からなるべく遠い場所にロング・リリースする動きを繰り返し行いました。
また、タックル練習では、いかに確実に相手を倒すか、またタックルを受けた側はいかに立って耐えられるか、そしてタックル後は素早く起き上がって次の動作に入れるかをしつこく反復しました。
休憩を挟んで、2チームに分かれて、フルコンタクトのアタック&ディフェンスを10分ずつ、最後に、20分間、ノーキックのゲーム形式の実践練習を行いました。
両チームとも、中学生とは思えないパス・スキルやスピードを持った選手も少なくなく、相手校の選手のキレのあるプレーに感嘆の声が漏れるシーンがたびたび見られました。
とりわけ、ゲーム形式になると、チーム・スピリットに火を点けるのか、一気にヒートアップ。トライ・シーンでは盛んに歓声があがるなど、練習会とは思えない中身の濃い内容となりました。
最後に今回の練習会のホスト校となった香里中高の清鶴監督より「両校とも府予選を勝ち抜き、つぎは近畿大会でお会いしましょう」という力強い言葉で終了となりました。
京都では翌週から、大阪では月末から秋季大会が始まるため、次の練習会の詳細は未定ですが、3年生のシーズン終了後、高校へといかに繋いでいくかが強化のポイントとなりそうです。
今回のU15練習会の意義について、法人内連携指導者の中尾晃・大学ラグビー部GMは「両校のスケジュールの都合もあり、ようやく第1回の合同練習を実施する事が出来て大変嬉しく思っています。両校顧問の先生方、OB関係者のご協力に感謝致します。今回は両校共に府予選大会前ということで、スキルトレーニングだけではなく、チームでの実戦練習も行いました。FWの縦攻撃が強い同志社中学と、広いラインでのBK攻撃が強みの香里中学では、チームカラーが違うだけに、両校にとっては大変勉強になった事と思います。両校の生徒が共に仲良く切磋琢磨して、U15カテゴリーでのオール同志社チームとして成長出来るように今後も努力すると共に、他のカテゴリーへの展開も図って行きたいと思っております」と話していました。
同志社ラグビーの今後の法人内連携強化が注目されます。
(一貫教育調整課) |
タックル指導の中尾GMと香里の廣田コーチ(手前)
コンタクト練習で基礎からおさらい
ゲーム形式の練習を前に(香里中高の早川コーチ)
チーム・ジャージに着替えて実戦さながら
最後にホスト校の清鶴監督からメッセージ |