2月12日(金)、新島襄生誕の地、東京神田学士会館の生誕記念碑の前において、「同志社創立者新島襄生誕之地碑前祭」を開催した。当日は、晴天のもと、100名を超える参加があった。
新島は、1843(天保14)年1月14日(陽暦2月12日)に、上州安中藩江戸屋敷内にて誕生した。その生誕の地において、学校関係者、校友、同窓の方々に加えて、今年からは、地元の自治会から錦町三丁目町会長もご出席いただき、新島の173回目の生誕記念日を祝った。
10時45分に、西岡総務部長の司会で始まり、一同で讃美歌312番を斉唱の後、大谷学校法人同志社総長から「同志社は、新島精神のもとに歴史と伝統を築き上げ、多くの優れた同志社人を輩出してまいりました。現在、学園の改革が進み、大学、女子大学という2つの大学を含む14の学校、4万3千人を擁する一大総合学園に発展してまいりました。ここに改めて新島の生誕をお祝いし、偉大な教育理念に基づいた教育事業の功績をたたえたいと思います。この偉大な新島を私共に遣わした神に対し、深い感謝の念を禁じえないのであります。そして、新島が目指したキリスト教主義、自由主義、国際主義を基礎とした良心教育という同志社建学の精神は、幼稚園児から大学生まで、発達段階に応じて浸透しつつあるところであります。同志社のミッションは、『良心を手腕に運用する人物』、『一国の良心たる人物』を世に送り出し、地の塩として働き、世の光として輝く人物の育成にあります。そのために、私ども学校関係者は、あらゆる困難を克服して、同志社の発展・進化に邁進する所存でございます。」と式辞が述べられた。
続いて、卒業生を代表して、児玉校友会東京支部長から、「この至近距離のところに『錦三・七五三太公園』が誕生致しました。公園の開園を記念致しまして、『江戸・神田生まれの新島七五三太』という冊子を発行させて頂きました。この冊子、同志社大学をはじめ、関係各位、千代田区役所並びにその関係の先、さらには千代田区立の小学校・中学校にもこの冊子を配布させて頂いた次第であります。
さて、今相変わらずでありますけれども世界各地で、悲惨なテロや紛争、そして悲惨な事故や事件が発生しております。今年こそ、1件でも少ない年になることをお祈りしたいと思います。本日新島先生の碑の前に立って、心を新たにしたことがございます。建学の精神であります、良心教育を忘れることなく、我々同志社人として、これからの様々な場面において、良心を忘れることなく、言動や行動を行っていくことが極めて重要ではないかと思った次第であります。」と挨拶がなされた。
引き続き、地元を代表して、前田錦町三丁目町会長から、「昨年はこの近所に『錦三・七五三太公園』というのを計画中であるというご報告を申し上げまして、5月正式に開園いたしました。これがかなりインパクトのある事だったようでございまして、各地から色々と反響を頂いております。その錦三・七五三太公園が、めでたく開園したことを記念して、本日公開シンポジウムでパネリストをやらせていただきます。皆様、この神田錦町は、この記念碑横の銘板にもありますように、私共の町会の先輩達がかなりご縁をもって関わらせて頂いた場所でございまして、私共といたしましても、今日の日を迎えることを大変嬉しく思っております。」と挨拶があった。
その後、参加者全員でDoshisha College Songを歌い、最後に大谷総長、児玉校友会東京支部長、前田錦町三丁目町会長が碑前に花束を捧げ、碑前祭は滞りなく終了した。 |