2016.5.25 第3回キリスト教教育研修会を開催しました
2016年5月25日、大学クラーク記念館クラーク・チャペルにおいて、原誠大学神学部教授を講師に迎え、5年目の教職員を対象に同志社のキリスト教主義、建学の精神、歴史等を再認識する機会を提供することを目的として、第3回同志社キリスト教教育研修会が開催された。原教授は、「同志社のキリスト教主義教育-教育共同体として-」と題して、講演を行われた。冒頭、日本に到着したプロテスタント・キリスト教について、開港によって宣教師が来日したことに加え、横浜・札幌・熊本の各バンドの紹介をされた。続いて、新島襄が同志社を設立した経緯、アメリカンボードによる京都ステーションの活動内容、他のミッションスクールと同志社との相違点を説明されると共に、「同志社大学設立の旨意」を改めて読み、新島襄の志を再確認した。そして、キリスト教苦難の時代である戦前・戦中やファシズム期の同志社の説明をされ、続けて、高等教育機関大衆化、大規模大学の話に展開され、「信仰の共同体ではなく、教育共同体として」のキリスト教主義教育が重要であると説かれた。結びに、聖書を2箇所引用され、その一つであるコリントの信徒への手紙T12章12節-20節から、「ここで言っている共同体は、クリスチャンであれなかれ、教師であれ、職員であれ、学生と向き合う職員であれ、学生と向き合うことのない職員であれ、それぞれの役割があって、全体で一つの体であり、全員で一つのものを作り上げていくものである。特にキリスト教は、神学部やキリスト教文化センターにお任せではなく、教育の共同体として、教員職員も一緒になって作り上げていかなければならない。」と述べられ、講演は終了した。 |