2017年4月4日、同志社礼拝堂において総長就退任式が挙行された。当日は加賀裕郎女子大学長の司会のもと、前奏に始まり、讃美歌斉唱、石川立大学神学部長の聖書朗読ならびに祈祷の後、大谷實前総長から挨拶があった。大谷實前総長からは「2001年4月、第17代同志社総長に就任した時には資金運用問題で学園の正常な運営が困難な時期でした。その後2004年に待望の政策学部が新設され、現在では大学は14学部、女子大学は6学部となりました。同志社中学校の岩倉校地への統合移転、同志社小学校、同志社国際学院の開設など同志社は一大総合学園に発展して参りました。これらの学園の改革に総長として関与できたことは誠に幸いであり、任期満了により円満に退任できたことは全学の教職員の皆様、校友会や同窓会のご協力、ご支援に深く感謝する次第です。」との挨拶があった。
続いて水谷誠理事長から新総長の紹介があり、八田英二新総長による就任の辞があった。八田英二新総長からは「キリスト教主義を礎とした良心教育を同志社の隅々に活かし、校祖新島襄の思いを胸に刻み『フロントライン同志社』を目指します。その遂行にあたり多方面のご意見をお伺いするため、対話の場を設け、『自らが動く』ことで現場の思いを踏まえ、その中から課題を明らかにし、解決や道筋を示します。財政の安定化のため外部資金源の開拓を行い、各校への助成金・補助金や寄付金の獲得に力を注ぎます。一貫教育においても日本の最先端の学園となるよう努めます。同志社のスポーツも法人の視点から振興を目指します。様々な分野でフロントラインに立つ同志社を社会に知らしめたいと考えています。皆様のご協力、ご鞭撻を切にお願い申し上げます。」との就任の辞があった。その後、松岡敬大学長の祝辞があり、水谷誠理事長の祝祷があった。
最後に、後奏と共に登壇者が降壇し、大谷實前総長、八田英二新総長は礼拝堂に集まった参列者から満場の拍手を受けながら退場され、総長就退任式を閉じた。 |