「創立142周年記念式」が11月29日、11時から大学神学館礼拝堂において挙行された。
式は、高橋聖子女子大学嘱託講師の奏楽、辻村好女子中学校・高等学校長の司会進行により、讃美歌「21-412」の斉唱、横井和彦大学キリスト教文化センター所長による聖書朗読ならびに祈祷に続き、松岡敬大学長が「同志社設立の始末」を朗読した。「同志社設立の始末」は、幕末に函館から脱国し、アメリカで学び、大学設立の志を抱いて帰国した新島襄が、山本覚馬とともに京都で同志社を結社し、1875(明治8)年11月29日、同志社英学校を設立した始末の大略である。一同が新島襄、山本覚馬、宣教師デイヴィス、同志社英学校開校時の8名の生徒、そして新島襄の妻八重をはじめとした関係者に思いを馳せた。
八田英二総長・理事長の式辞では、新島の追い求めた「自治自立の人民の育成」、また「人ひとりは大切なり」という同志社教育の根幹を礎に、時代や社会の要請に合わせ、或いは先取する形で、教育制度の改革に取り組まれた教職員に対する敬意が表された。また、「同志社教育は142年の歴史を刻んできたとはいえ、新島が目指した教育が完成したわけではない。良心教育という炎を絶やすことなく、次世代へと引き継ぎ、新島の夢見た「自治自立の人民の育成」を通して、社会や人類に奉仕することが私学同志社の変わらぬ使命である。」と述べられた。
そして、一同が永眠者に記念黙祷を捧げ、カレッジソングを斉唱したのち、頌栄「21-27」、続いて平松讓二女子中学校・高等学校教頭の祝祷が行われた。最後に、八田英二総長・理事長から永年勤務者に対して表彰状と記念品の贈呈が行われ、式は締めくくられた。 |