2020.1.23 「同志社創立者新島襄終焉之地」碑前祭および永眠130周年記念講演会&コンサートを開催しました
新島襄の永眠の日である1月23日、神奈川県大磯町で「同志社創立者新島襄終焉之地」碑前祭が開催された。永眠時刻の14時20分に黙祷を捧げ、讃美歌312番を斉唱の後、八田英二総長・理事長より式辞があった。続いて大磯町長・中ア久雄様、同志社校友会神奈川県支部長・竹村慶三様からのご挨拶、大磯町詩吟連盟の皆様による「寒梅詩」、「送歳詩」、「いしかねも」の朗詠、そして同志社東京校友会副会長兼校友会千葉県支部長・神内一憲様、同志社同窓会東京支部長・加藤聖子様など式典関係者により献花が行われた。あいにくの雨模様であったが、120名を上回る方々が集い、新島襄の遺徳を偲んだ。 さらに、今年は永眠130周年にあたることから碑前祭終了後、会場を聖ステパノ学園に移して「海の見えるホール」で記念講演会及びコンサートを開催し、会場には、同志社関係者、大磯町民など約130名の方が来場された。 第一部では、八田英二総長・理事長が「新島の悲願、新島の情熱」の演題で講演され、最初に、新島襄が立身出世を夢見た脱国時の歌、日本に帰国した際に故郷に錦を飾る思いを封印して教育事業に邁進することを詠んだ歌、臨終の際に自分の意志は石や鉄をも通るような強いものであることを歌った「いしかねも」の歌を通じて、当時の新島襄の熱い想いについて述べられた。そして、新島襄が目指したリベラルアーツ大学の使命の一つである学生の人間性の涵養、人格形成の寄与を目指すにあたり、キリスト教主義を根幹とすること、また、「同志社大学設立の旨意である『一国を維持するは、決して二、三英雄の力に非ず。実に一国を組織する教育あり、智識あり、品行ある人民の力に拠らざる可からず。』という近代市民を養成することこそが日本をよりよくしていくことにつながる」と話された。結びに、「新島は夢だけではなく、社会とどのようにかかわっていくのか、社会をどのようにしていくのかといった志を訴えたことが、アメリカや日本の方々の共感を得ることとなり同志社創立につながったこと、そして今もなお同志社は新島の志が込められている学校である」と述べられ、「同志社で教育をうけた人たちが自分の子供や孫にも同志社で教育を受けさせたいと思ってもらえるような学校にしていきたい」との言葉で締めくくられた。 第二部では、シンガーソングライターの伊藤誠様より、病気で九死に一生を得た経験から、音楽を通じて「命の尊さ」を伝えていこうと思われたエピソードについてお話があり、「いのちを歌う」をテーマに、「君の風になろう」など6曲を演奏され、聴衆一同、心地よい旋律、心に染み入る歌声に魅了され、盛会のうちに幕を閉じた。 |
【碑前祭】
【記念講演会&コンサート】 |