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2021.12.11 第38回東京新島講座を開催

 

 12月11日(土)に、第38回目となる東京新島講座を同志社大学東京サテライト・キャンパスにおいて開催した。冒頭、八田英二総長・理事長から「昨年は、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し開催を断念したが、本年は人数制限等の感染対策のもとではあるが開催できることを嬉しく思う。本講座は、同志社創立100周年を記念した新島基金による事業の一環として開催しており、同志社の卒業生や関東地区在住の方々に同志社の研究成果をお示しし、学術文化の発展に寄与することを目的としている。 本講座が皆様のお役に立つ事を願っている。」と開催の挨拶があった。

 続いて飯田毅女子大学学芸学部教授(女子大学長)、引き続き井澤鉄也大学スポーツ健康科学部教授(大学副学長)による講演が行われた。

 講演第1部では、飯田教授が「メタ言語、メタ認知、メタファーが切り拓くAI時代の英語教育」という演題で、人間の特性、動物との違いの例を用いられ、真の言語力養成には、言語知識およびその使用を一段上から冷静に観察でき、意識的に操作できるメタ言語知識・能力の重要性について述べられた。また、AI時代とも呼ばれる現代を生きる我々に必要なことはメタ言語能力を高めながら、メタ認知を働かせ読解力を高めること、そして、メタファーの働きについて理解することが大切であることを述べられた。母語話者と外国語学習者の違いなど、クイズを交えながら解説いただき、ICTのみに頼らずメタ言語能力を育成することの重要性について説明がなされた。

 講演第2部では、井澤教授が「運動で脂肪組織はどのようにして変わるのか?〜こんなに変わる脂肪組織のキャラクター」の演題で講演をされた。最初に、代謝的に健康な肥満(皮下脂肪蓄積型)と不健康な肥満(内臓脂肪蓄積型)があることや、運動によって脂肪組織の炎症反応が抑えられ、毛細血管が増えることを示唆する最近の知見を紹介された。また、運動と褐色脂肪細胞・ベージュ細胞との関係についても言及があった。会場からの質問に対しては、近年、脂肪組織や脂肪細胞に与える高強度インターバルトレーニングの効果に関してポジティブなデータも増えてきたが、年齢等を考慮して、「ややきつい」と感じる位の速度で、毎日であれば2.7km以上のジョギング、歩行、もしくは関節等への負担を考慮すると、水泳も悪くはないと回答された。

 最後に、平野同志社創立150周年記念事業事務室事務長から参加者に対し、同志社創立150周年ロゴマークをはじめとする記念事業について、報告及び協力依頼がなされ幕を閉じた。

当日の様子

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