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2022.1.27 第25回同志社国際主義教育講演会を開催しました

 

 1月27日(木)、第165回直木賞受賞作家 澤田瞳子氏を講師にお迎えし、「歴史小説とはなにか」の演題で第25回同志社国際主義教育講演会をオンライン形式で開催した。
 歴史小説と時代小説の違いについて、歴史小説は史実に基づき、実際に起きたことが前提で、実在した人物が多く登場するが、時代小説は架空の人物が活躍するものであることを説明された。
 また、歴史小説を執筆するうえで、史実に裏付けされた考証で過去を蘇らせることが必須とのことを述べられた。歴史小説では、歴史学の描かない歴史をすくいあげることができ、また、歴史学のみでは甦らすことができない、まさにその時代に生きた人々を甦らせることができると話された。ただ、荒唐無稽であってはならず、史実に裏づけられた考証が必須であることを言及された。
 歴史小説によって歴史学に興味を持ち、人々の成り立ちに興味を持ってもらえるような、歴史学と歴史小説はお互いを補い合える双輪になることを願っていると述べられた。
 事前にアンケートをとった参加者の質問にも丁寧にご返答いただき、その中で、今の学生に向けてのメッセージがあった。歴史を見ていると様々なことが過去になっている、自分がいま生きていることもいずれ過去になる。すべての人が歴史に残ることはできない。けれど、自分自身を大切にすることが大事であり、些細なことであっても人に良い影響を及ぼすことをしてほしい、人間生きているということに意味があると思う、と述べられた。
 最後に、歴史小説の定義は諸説があり、本日は私自身の意見であるところが多かったが、この講演をきっかけに、歴史小説に少しで興味を持ってもらえたらいいと思う、というメッセージで講演を締めくくられた。
 また、今回はオミクロン株の影響もあり、直前にオンライン形式へ変更となったにも関わらず、当日は130名以上が視聴するなど、好評のうちに講演会を終了した。

当日の風景
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