2023.3.5 第39回東京新島講座を開催
3月5日(日)に、第39回目となる東京新島講座を国際ファッションセンタービル(東京都墨田区)において開催した。冒頭、八田英二総長・理事長から「本講座は、同志社創立100周年を記念した新島基金による事業の一環として開催しており、同志社の卒業生や関東地区在住の方々に同志社の研究成果をお示しし、学術文化の発展に寄与することを目的としている。本講座が皆様のお役に立つ事を願っている。」と開催の挨拶があった。 続いて植木朝子大学長(大学文学部教授)、引き続き細井創女子大学看護学部特別任用教授による講演が行われた。 講演第1部では、植木学長が「中世の歌姫たち―白拍子を中心に―」という演題で、徒然草や平家物語などに記されている内容を基に、白拍子の起源などについて丁寧に説明がなされた。白拍子とは、舞を中心に芸を行い、足拍子を踏みならしながら旋回するところに特徴があり、今様や朗詠を歌ったことも知られている。白拍子歌謡の一例として、水の白拍子という曲の楽譜をご紹介いただき、譜面から復元された歌唱を植木学長自ら披露いただき、会場は拍手喝采となった。 講演第2部では、細井特別任用教授が「チルドレン&ウィメン・ファースト―50年後を見据えて―」の演題で、平均寿命や少母化などのトピックスに始まり、専門の小児がんについて講演された。また、前任校である京都府立医科大学における最先端の治療機器や、治療される子どもへの修学支援など多職種と連携したトータルケアの紹介など細井教授ならではの貴重なお話があった。 参加者は、大学および女子大学を代表する2名の教授による熱意ある、時折笑いも交えた講演に興味深く聞き入り、熱気溢れる講座となった。 |