11月19日（日）に、第40回目となる「東京新島講座」を同志社大学東京サテライト・キャンパス（東京都中央区）において開催した。
　冒頭、八田英二総長・理事長から「本講座は、同志社創立100周年を記念した新島基金による事業の一環として開催しており、同志社の卒業生や関東地区在住の方々に同志社の研究成果をお示しし、学術文化の発展に寄与することを目的としている。本講座が皆様のお役に立つ事を願っている。」と開催の挨拶があった。
　続いて影山貴彦教授（女子大学学芸学部）、引き続き土屋誠司教授（大学理工学部）による講演が行われた。

　講演第1部では、影山教授が「エンターテインメントの社会的意義」という演題で、実際に先生が執筆されたドラマや時事問題に関したメディア論の新聞記事を用いて、聴講者にも分かりやすい視点から社会におけるエンターテインメントの役割を解説。テレビ・ラジオ番組のプロデューサーをつとめられたご経験を活かし、メディアに携わってきた者としての責任感と使命感を交えながらのお話は大変面白くご好評をいただいた。

　講演第2部では、土屋教授が「人間と人工知能が共存するために〜人間の将来とすべきこと〜」という演題で、目覚ましい進歩をとげている人工知能（AI）について初心者にもわかりやすい言葉で解説いただき、今後ますます複雑化する情報化社会の中で人間の果たすべき役割、どのように人工知能と共存していくべきか、という点について考えさせられる大変意義のある内容だった。

　参加者は、大学および女子大学を代表する2名の教授による熱意ある、時折笑いも交えた講演に興味深く聞き入り、熱気溢れる講座となった。