同志社紹介

学校法人同志社 HOME > 同志社紹介 > 総長・理事長ご挨拶

総長・理事長ご挨拶

同志社教育と良心碑

総長・理事長 八田英二

  わずか8名の生徒と2名の教師からなる同志社英学校は明治8年11月、校祖新島襄の自宅での祈祷会をもって産声をあげました。新島の祈りは、清教徒がアメリカの草原で祈った祈祷にも似て、力強く人々の心にしみるものでした。新島の良き理解者であり協力者であった宣教師のデーヴィスは「あの朝新島が捧げたまじめな、やさしい、涙にみちた祈りの言葉を私は決して忘れることはできない」と記しています。
 祈りから始まった新島の教育事業は以来、連綿と教職員により受け継がれてまいりました。今や2つの大学、4つの中学・高等学校、2つの小学校、及び幼稚園を擁する同志社は「自治自立の人民の養成」を建学の精神とし、自由主義、キリスト教主義、国際主義を教育の理念に掲げ、これまでに幾多の有為な人物を社会に輩出してきました。私学同志社の名はわが国教育界のなかでも屈指の存在として、輝かしい歴史とともに語られています。
 わが国の近代社会の形成に大きく寄与してきた同志社ですが、その教育事業に対する強い信念は「良心ノ全身二充満シタル丈夫ノ起リ来ラン事ヲ」という良心碑に込められています。時代を問わず、良心碑は同志社教育の原点です。「人ひとりは大切なり」と新島は常に語りかけましたが、他者への思いやりの心に充たされ、常に弱者に寄り添う人物こそが育成を目指す、また新島がこよなく愛した同志社人です。
 現代は不確実性の時代と呼ばれ、前途には課題山積です。社会が求めているのは主体的にその解決に向けての努力を惜しまない人物です。このような人物育成が21世紀の教育機関に与えられた使命であり、私学同志社はその期待に応えるべく強力に教育事業を推し進めてまいります。

2017年4月
学校法人同志社
総長・理事長 八田英二

 

ページの先頭へ