同志社の一貫教育

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全体会

演題 「グローバル化の中の同志社一貫教育」
発表者 西澤由隆 大学法学部教授、大学長補佐(一貫教育担当)

講演概要

冒頭、西澤教授から、各校はこれまでも十分にグローバル化を意識した取り組みを展開しており、また、同志社には、140年前から、あるいは創立者新島襄が渡米を志した時点まで遡ると150年前からグローバル化に取り組んできた歴史があるため、「グローバル化の嵐の中で、同志社は決して、ひるむ必要はない。むしろ、グローバル化を一貫教育の充実のための好機、チャンスと捉えたい。」との発言があった。
その上で、幼稚園から大学院までを含めると教育期間は24年にも及ぶところ、細かな教育課程に分かれすぎているがゆえ、一貫教育の特長を最大限活かした接続教育を充実させていく必要性が提起された。
法人全体としては、一貫教育を強化する取組みとして、これまで「同志社合同学校説明会」、「同志社研修・交流会」を積み重ねている。しかし、さらに深化させるため、前者においては受験生や保護者が求めている情報、同じ同志社の学校でも、各学校間の特色、違いを説明する、多様性を伝える工夫を講じるべきではないか。後者においては各学校の同じ教科の先生方で教科書や教材の開発、カリキュラムの共同開発に発展できるよう発展させてはどうかとの提案があった。
さらに、大学のグローバル・リベラルアーツ専攻※の紹介があり、その中核を法人内各学校の卒業生に担って欲しいとの期待が寄せられ、そのためには、発育段階に応じた具体的能力のイメージを学校間で共有することが、一貫教育の強みであるとの考えが述べられた。
加えて、同志社が行き着くところであろう「グローバル・タレント」の定義は、「良心を手腕に運用する人」だと思われるところ、このDoshisha Spiritsを実践に移す試みとして、「同志社の良心実践週間」を全ての学校で展開していきたいとの呼びかけがあった。
参加者にとっては、「同志社のグローバル化の進む方向」、「グローバル化のとらえ方」、「同志社各校の協力体制」などを再考できる機会となった。

※グローバル・リベラルアーツ専攻
グローバルリーダーとなりうる人物を育成するために、高度な外国語運用能力涵養に加え、人文、社会、自然、人間科学の各分野における英語による科目を中心に幅広く科目履修する専攻。6,000人の入学生のうち、300人程度がこの副専攻で徹底した少人数教育によって広い教養を身に付ける。

基調講演(西澤大学長補佐)
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