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第3分科会
【女子中学校・高等学校】
テーマ
スキー学舎60年の歩み
発表内容
課外の取り組み
発表者
坂本典明
発表概要
同志社女子中学校・高等学校では、1957年よりスキー学舎を開始し60年目を迎えている。第1回の参加人数は24名で、往復には夜行列車を利用していた。
スキー学舎開始の目的は、同時期に夏季学舎(琵琶湖で水泳)が始まり、妙高山登山・白馬登山と拡がる中で、通常の学校生活では得られない貴重な体験を、夏季だけでなく冬季にも得られるようにする為である。特にスキー初心者が数日間の学舎を通して、滑れるようになる達成感は、スキー学舎ならではのものであり、教育的効果も非常に大きい。
スキー学舎では第1回から現在に至るまで、大切にしていることが4点ある。1点目は「インストラクターに頼らず、教員が指導を行っていること」。教員と生徒が一緒になって汗をかき、楽しむことで気持ちを揃えることができる。2点目は「教員同士のスキー技術の研鑽と熱意」。数日間の泊まり込みとなり教員の負担も大きいが、熱意を持って取り組んでいる。3点目は「主題聖句が与えられ、礼拝をもって始め、礼拝をもって終わること」。本校の基本としていることをスキー学舎においても守っている。4点目は「スキーに親しむだけでなく、自然に親しむ。また友と親しむこと」。これらの大切にしている点は生徒にもしっかり伝わっていると認識している。
現在のスキー学舎は、高校1年生の約90名(学年の3名に1名)が参加し、4泊5日でホテルを貸し切り、往復にはバスを利用する大規模なものになっている。また、スキー学舎の期間中は、レベルごとに上級・中級・初級の班に分けて、一人ひとりに適した指導を行っている。なお、教員14名が指導および内務担当として随行している。
今後の課題としてスノーボードの取り入れも検討したが、両手両足を自由に使えるスキーの安全性を鑑み、冬季学舎はスキーで実施していく。また、指導者となる教員の技術向上が必須であり、研修制度の充実を図っていかなければならない。スキー学舎を次の世代に繋いでいき、より良いものに発展させていきたい。
質疑応答
時代の移り変わりによって、変わっていくもの、変わらないものが様々にあったと思う。その中でもスキー学舎が大切にしている点など、変わらないものについて深く認識でき、良い機会となった。
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