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第5分科会 【小学校】

テーマ 国際交流
発表内容 小学校の歩みとこれから〜アーモストへの修学旅行と海外協定校との交流〜
発表者 振本ありさ 中川好幸 川北理加

発表概要

 小学校時代の国際交流というものには、自ずから特性がある。同志社小学校で目指すものは、以下のようにまとめられる。
自ら意欲的に英語でコミュニケーションを図ろうとする姿勢を体験的に学ぶ。様々な国の人々や文化、校祖 新島襄の精神に触れ、自国の文化や自己を見つめながら、互いを認め合える幅広い視野をもつ国際人を育てる。

 その具体例として、また国際交流の集大成として修学旅行がある。この修学旅行は、小学校開校前から、十分なリサーチと準備をし、積み上げてきたものである。その目的は、同志社の原点にふれ、 校祖新島襄の足跡を辿り、建学の精神やキリスト教的バックグラウンドを学ぶ旅。様々な形で、多くの人・物、文化に触れ、交流を通して、国際人としての基礎の力を養う旅、体験的なプログラムや自主的・自覚的な集団生活を通して、自立・自律の学びと生活を身につける旅でもある。

 その目標の中で、渡航先や活動・交流内容を精査し、8泊10日90人の旅行ができあがっている。同世代との交流としては、現地のマタードロローサ小学校、そして、アーモスト大学生のグループリーダー(10人に一人)との出会いがある。また、異世代との交流として、リタイヤメントセンターの方々との交流、そして、ボストン子ども博物館での現地の子どもたちとの交流の機会がある。

 一方、会衆派教会への訪問(アーモスト)、礼拝への参加(ボストン)は、同志社のルーツを知る上でも非常に貴重な時となっている。

 多くの児童は、この短期間に、非常に前向きに人とかかわるようになる。行く前は、とても緊張していて、初めて行くリタイヤメントセンターの方々とどのように交流したらいいのかと感じていた児童も、その場になれば、自分のことを一生懸命伝えようとし、とてもよい関わりができてくる。

 こういった国際交流の基礎づくりは、日常の英語の授業がベースとなっているが、それ以外にも留学生・ゲストティーチャーを招いた授業・特別講座も大きな役割を果たしている。

 海外協定校については、2016年度、立石ファンドのおかげもあり、過去に交流を続けてきた、アーモストのマタードロローサ小学校、オーストラリアのSt. Joseph’s Primary School、台湾台東大学附属小学校の3校と協定校の締結を行った。

 その他の交流としては、第二言語としての英語での交流として、フランス人子弟のためのリセ・フランセ・ド・京都との交流がある。また、物資支援が元で交流することになったフィリピン、ミンダナオ子ども図書館ともつながりが深まり、先日、現地に暮らす青年たちが来日し、全校児童と交流の時をもった。

 協定校関連の新規事業として、今夏、St. Joseph’s Primary Schoolに、5名の児童を3週間送ることができ、また、年末には台東小学校にも、数名の児童を送る予定である。今後も心の通った国際交流が実施できるように進めていきたい。

第5分科会 【小学校】

 

質疑応答

問)修学旅行の準備は、具体的にはどのような行程で行われているのか。

答)1年生の授業から、各学年で6年生での修学旅行を念頭に置き、カリキュラムが組まれている。また、特に5年生の1年は、具体的な場面を想定しながら、準備する時となっている。

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