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第6分科会 【同志社国際学院】

テーマ Who we are 〜Life is a Journey〜
発表内容 Unit of Inquiry(探究の単元)実践発表・ワークショップ
発表者 青田 忍・勝山 沙織・石川 翼

発表概要

1. 国際学院の授業実践報告

 1年生は青田教諭、3年生は勝山教諭、6年生は石川教諭より、”Who we are”をテーマとした国際学院の授業について、以下の実践報告があった。

 1年生は、「旅」をテーマに、元神学部教授の本井康博先生や元同志社中学校教諭の田島繁先生など、多くの方をゲストティーチャーとして招き、新島襄の旅をめぐる探究を行った。また、その成果を「新島襄新聞」としてまとめ、同志社スポーツアトム編集局の駒嶺錬氏にコメントをもらった。彼が、同志社中学校と交流のある青森県風間浦中学校の卒業生であることから、一貫教育の観点からも新島の良心教育について考える機会を持った。単元の終わりには、「自分の旅」として日英バイリンガルでアルバムを作り、小学1年生になりこれまでの人生や出会った人々について振り返ることができた。

 3年生では、「アイデンティティー」をテーマに探究を行った。まずは、同志社人としての自分を知るところからスタートし、同志社墓地を訪れ、新島先生のアイデンティティーについて考えた。その中で、「生まれた場所」「少年時代」「人との出会い」「宗教」などによって人物像に迫れるという視点を持った。単元の終わりには、自分自身の「アイデンティティーマップ」を日英バイリンガルで作成した。例えば家族については英語で、将来の夢といったより深い思考が必要となる項目は日本語で作成し、自分を取り巻く様々な要素が自身のアイデンティティーを形成していることに気づくことができた。

 6年生では、SDGsに関する探究を元に、いろは出版 ”WE HAVE A DREAM 201カ国202人の夢×SDGs”を元に、自分の将来の夢をまとめて一冊の本にした。プロのカメラマンによる撮影もあり高い意欲で取り組めた。本校では何事にも実際にアクションを起こすことを大切にしているため、具体的な行動を意識して夢を語る児童が多かった。
 また、宗教の授業では「同志社・新島かるた」を企画し、同志社150周年記念事業として販売された。これは、6年生が読み札と絵札の原案を考え、同志社大学漫画研究会の学生に絵札のリライトをお願いしたものである。例えば「い」では「今出川 重要文化財 多い」、「ろ」では「ロビンソン・クルーソー読み 勇気出す」、「は」では「ハーディー夫妻 救いの手」のように楽しく工夫された読み札が完成した。ぜひ手に取ってご覧いただきたい。

2. 交流タイム

 1年生の「自分の旅」アルバム、3年生の「アイデンティティーマップ」、6年生の「We Have a Dream」ブックを手に取りながら、参加者同士で交流する時間を持った。どれも日英バイリンガルで書かれていることが注目された。また、「中学生、高校生と学年が上がるにつれて、自分の人生やアイデンティティーについて語るのは気恥ずかしくなるのでは」といった視点が興味深く、異なる学校同士で意見を交換し合った。

3. ワークショップ

 参加者が「My Journey」というタイトルの手のひらサイズの絵本を作成した。そのなかで、「誕生日」「生まれた場所」「育った場所」「言語」「家族」「小さい頃」「My Yonger Days」「学んだこと/頑張ったこと」「出会い」「仕事」「ターニングポイント」「いちばん美しい景色」「夢」「死ぬまでにしたいことリスト」を考えた。3〜4人のグループで交流をしながら、始終穏やかな雰囲気で進んだ。また、くじ引きでチーム替えをし、それぞれの「My Journey Book」を見せ合って交流を深めた。参加者の協力が大きく、学校を越えて互いに知り合える時間となった。

第6分科会 【国際学院】
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